阪大免疫学フロンティア研究センター招へい教授の宮坂昌之氏が5月17日配信のWeb医事新報チャンネル「新型コロナワクチンに対する疑問に答える」に出演。新型コロナワクチンをめぐって臨床医からよく寄せられる疑問として「ワクチン後遺症」(新型コロナワクチン接種によって起きる後遺症)を取り上げ、一部の医師らが主張しているような深刻な状況は「世界的にも認められていない」と免疫学の立場から否定的な見解を示した。
宮坂氏は、「帯状疱疹は新型コロナワクチンを2回打った人である程度増えることは分かっている」「ワクチン接種による後遺症がないわけではない」としながら、「多くの場合は短期的なもの」と指摘。
ワクチンの副反応は「自然免疫の力が強い若い人ほど強くなる」傾向があるものの「何カ月も続くようなものは通常考えられない」と述べ、長期的な後遺症を訴えるようなケースは「ワクチン以外の理由も同時に考えないといけない」とした。
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