85歳女性。もともと便秘があり,1週間排便がないことも多かった。前日に腹痛を伴い大量の排便があった。その後腹痛は持続し,水様便を頻回に認めるようになったが,次第に新鮮血様の血便に変化してきた。本日も腹痛と血便が続くため来院した。
来院時,血圧135/82mmHg,脈拍75回/分(整)とバイタルサインは安定していた。腹部触診上は平坦軟。左上腹部から左下腹部にかけて圧痛を認めた。筋性防御や反跳痛は認めず。直腸診では鮮血便を認め,明らかな腫瘤性病変は触知しなかった。
動画1はこの症例においてコンベックスプローブで観察した際の左側腹部横断走査(頭側から尾側へプローブを移動)であるが,どのような異常が描出されているか。