株式会社日本医事新報社 株式会社日本医事新報社

CLOSE

腹痛,血便を訴える85歳女性─左側結腸の壁肥厚をエコーで捉える─[消化管エコー動画読影トレーニング03]

No.5121 (2022年06月18日発行) P.35

執筆: 多田明良 (国吉・長谷毛原診療所所長)

監修: 畠 二郎 (川崎医科大学検査診断学教授)

登録日: 2022-06-20

最終更新日: 2022-06-16

  • このエントリーをはてなブックマークに追加


85歳女性。もともと便秘があり,1週間排便がないことも多かった。前日に腹痛を伴い大量の排便があった。その後腹痛は持続し,水様便を頻回に認めるようになったが,次第に新鮮血様の血便に変化してきた。本日も腹痛と血便が続くため来院した。

来院時,血圧135/82mmHg,脈拍75回/分(整)とバイタルサインは安定していた。腹部触診上は平坦軟。左上腹部から左下腹部にかけて圧痛を認めた。筋性防御や反跳痛は認めず。直腸診では鮮血便を認め,明らかな腫瘤性病変は触知しなかった。

動画1はこの症例においてコンベックスプローブで観察した際の左側腹部横断走査(頭側から尾側へプローブを移動)であるが,どのような異常が描出されているか。 

動画を見たら解説へ⇒ 

この連載はWebコンテンツとしてまとめて販売しています

プレミアム会員向けコンテンツです(連載の第1~3回と最新回のみ無料会員も閲覧可)
→ログインした状態で続きを読む

関連記事・論文

もっと見る

関連書籍

もっと見る

関連求人情報

公立小浜温泉病院

勤務形態: 常勤
募集科目: 消化器内科 2名、呼吸器内科・循環器内科・腎臓内科(泌尿器科)・消化器外科 各1名
勤務地: 長崎県雲仙市

公立小浜温泉病院は、国より移譲を受けて、雲仙市と南島原市で組織する雲仙・南島原保健組合(一部事務組合)が開設する公設民営病院です。
現在、指定管理者制度により医療法人社団 苑田会様へ病院の管理運営を行っていただいております。
2020年3月に新築移転し、2021年4月に病院名を公立新小浜病院から「公立小浜温泉病院」に変更しました。
6階建で波穏やかな橘湾の眺望を望むデイルームを配置し、夕日が橘湾に沈む様子はすばらしいロケーションとなっております。

当病院は島原半島の二次救急医療中核病院として地域医療を支える充実した病院を目指し、BCR等手術室の整備を行いました。医療から介護までの医療設備等環境は整いました。
2022年4月1日より脳神経外科及び一般外科医の先生に常勤医師として勤務していただくことになりました。消化器内科医、呼吸器内科医、循環器内科医及び外科部門で消化器外科医、整形外科医の先生に常勤医師として勤務していただき地域に信頼される病院を目指し歩んでいただける先生をお待ちしております。
又、地域から強い要望がありました透析業務を2020年4月から開始いたしました。透析数25床の能力を有しています。15床から開始いたしましたが、近隣から増床の要望がありお応えしたいと考えますが、そのためには腎臓内科(泌尿器科)医の先生の勤務が必要不可欠です。お待ちいたしております。

●人口(島原半島二次医療圏の雲仙市、南島原市、島原市):126,764人(令和2年国勢調査)
今後はさらに、少子高齢化に対応した訪問看護、訪問介護、訪問診療体制が求められています。又、地域の特色を生かした温泉療法(古くから湯治場として有名で、泉質は塩泉で温泉熱量は日本一)を取り入れてリハビリ療法を充実させた病院を構築していきたいと考えています。

もっと見る

関連物件情報

もっと見る

page top