株式会社日本医事新報社 株式会社日本医事新報社

CLOSE

大腸内視鏡検査後の次回検査時期(サーベイランス)について

No.5270 (2025年04月26日発行) P.46

上堂文也 (大阪国際がんセンター消化管内科副部長)

松田尚久 (東邦大学医療センター大森病院消化器内科 教授)

登録日: 2025-04-26

最終更新日: 2025-04-23

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
    • 1
    • 2
  • next
  • 大腸内視鏡検査後の次回検査時期(サーベイランス)についてご教示下さい。何歳まで実施する必要があるでしょうか。
    東邦大学医療センター大森病院・松田尚久先生にご解説をお願いします。

    【質問者】
    上堂文也 大阪国際がんセンター消化管内科副部長


    【回答】

    【医師と患者がしっかり相談し,最適なサーベイランスプランを】

    大腸内視鏡検査後の次回検査時期(サーベイランス)は,患者のリスク因子や前回の検査結果に基づいて決定されます。本邦では,「大腸内視鏡スクリーニングとサーベイランスガイドライン」が日本消化器内視鏡学会から提唱されています。

    このガイドラインによると,初回のスクリーニング大腸内視鏡検査(total colonoscopy:TCS)で腫瘍性病変を認めない場合には,定期的な免疫便潜血検査(fecal immunochemical test:FIT)あるいは5年後のTCSを考慮します。一方,腺腫が1~2個見つかった場合(advanced adenoma以外)には,次回のTCSは3~5年後が推奨され,腺腫が3~9個発見された場合(advanced adenoma以外)には,3年後に再度のTCSが推奨されます。

    WEBコンテンツ「高齢者の消化器内視鏡診療 tips&pitfall」

    WEBコンテンツ「内視鏡検査の前処置と薬剤投与〜上部消化管と大腸

    残り780文字あります

    会員登録頂くことで利用範囲が広がります。 » 会員登録する

    • 1
    • 2
  • next
  • 関連記事・論文

    関連書籍

    もっと見る

    関連求人情報

    もっと見る

    関連物件情報

    もっと見る

    page top