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発熱と前頸部痛を主訴に来院した30歳男性[キーフレーズで読み解く 外来診断学(275)]

No.5132 (2022年09月03日発行) P.1

監修: 生坂政臣 (千葉大学医学部附属病院総合診療科)

吉川 寛 (東千葉メディカルセンター総合診療科)

山下志保 (千葉大学医学部附属病院総合診療科)

野田和敬 (千葉大学医学部附属病院総合診療科)

上原孝紀 (千葉大学医学部附属病院総合診療科)

登録日: 2022-09-01

最終更新日: 2022-08-31

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受診2日前の夕方から39.0℃の発熱と左咽頭痛が出現し,翌日には左前頸部に痛みが加わった。その後,これらの疼痛はやや改善したが,唾液も飲み込めないほどの嚥下痛は持続したため当科を受診した。

身体診察では,体温36.6℃,脈拍116回/分(整),血圧134/81mmHg,呼吸数18回/分,SpO2 97%(room air)。左前頸部にピンポイントの圧痛点を認める(図1)。流涎,開口障害はなく,咽頭の発赤や扁桃の腫大を認めない。

一般血液・生化学検査での異常値は,WBC 11800/μL(好中球81.4%),CRP 12.7mg/dL。頸部単純CTを示す(図2)。

 研修医の診断:亜急性甲状腺炎

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