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アスリートの下肢外傷で復帰までに留意する点と予防について

No.5142 (2022年11月12日発行) P.53

川崎隆之 (順天堂大学医学部附属順天堂医院 整形外科・スポーツ診療科准教授)

立石智彦 (同愛記念病院整形外科)

登録日: 2022-11-14

最終更新日: 2022-11-08

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  • アスリートの下肢外傷〔前十字靱帯(anterior cruciate ligament:ACL)損傷,肉離れ,足関節捻挫など〕に関して,復帰までに留意する点と予防についてご教示下さい。
    同愛記念病院・立石智彦先生にご回答をお願いします。

    【質問者】

    川崎隆之 順天堂大学医学部附属順天堂医院 整形外科・スポーツ診療科准教授


    【回答】

     【アスリートの怪我についての理解と,リハビリスタッフとの連携が重要である】

    アスリートの下肢外傷の頻度は競技により異なりますが,再発を起こすと長期離脱になることも少なくありません。そのため,早期復帰と確実な復帰という,両方の観点から選手と取り組んでいかなければなりません。

    まず,どの怪我においても,アスリート本人に,何で怪我が起こったのか,受傷機転をはっきり認識してもらうことが大事です。最近は選手が受傷シーンを動画で持っていることも多いので,これらを共有することから始まります。また,病院で行うメディカルリハビリテーションから,現場で行うアスレチックリハビリテーションのスタッフ間でも共有し,潤滑な移行をさせることが重要だと考えます。

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