回復期に入り,退院を待つのみの入院患者にとっては,療養生活は単調で退屈な日々となります。そのような時に見舞客が来てくれるのは退屈凌ぎとなりますが,面会も長時間に及ぶと周囲に影響が及びます。
①周囲に誰もいないと言っても,面会時間は規則で決まっており,○○さんも承知しているはずです。延長を認めると,他の入院患者にも示しがつかなくなります。
②そうでしたか,遠方からいらっしゃったのですね。そうしましたら,面会時間は過ぎておりますが,あと10分程度でしたら許可いたします。
入院患者の見舞客は家族や親戚,友人,同僚,先生など様々で,また来訪する時間もまちまちです。それぞれ事情を抱えて来訪するわけですが,見舞客がどのような方なのかを見きわめて対応する必要があります。面会時間をまったく気にせず面会しているような場合には①のような対応でもよいと思いますが,業務に追われてやっとのことで来訪した身内の方などに対しては,その気持ちを推し量って②のような対応も必要かと思います。