新型コロナウイルスの感染症法上の位置づけが5類に移行した5月8日、「脱マスク社会」の中で自ら健康管理を行うことの大切さを学ぶ特別公開授業が東京・江戸川区の区立二之江小学校で開催された。参加した児童らは、動画などを通じて免疫の仕組みや免疫を下げずに維持するための方法などを学習した。
特別公開授業は、免疫研究を重点的に進めるキリンホールディングスと、教育現場の課題解決を支援する株式会社ARROWSが共同で開発した教材「免疫ケアで健康な毎日を!」を活用して、6年生約70名を対象に行われた。
「(5類移行に伴い)これからは今まで以上に自分たちで健康について意識していかなければいけない」という先生の説明で授業はスタート。「健康でいるために普段気をつけていること」をビンゴゲーム形式で確認し、動画やイラストを通じて、免疫を下げずに維持するためには「1日3食バランスのよい食事をとる」「適度な運動をする」「十分に睡眠をとる」「乳酸菌を含む食品をとる」などの方法があることを学んだ。
「なぜ今日、免疫ケアについて学んだのか」という質問に対し、児童からは「インフルエンザと同じ扱いになったコロナにもかからず、健康で過ごすため」「5類に移行したタイミングでみんな油断してうがいなどをしなくなると逆にかかってしまうから」「また新型コロナウイルスのような病気が出ても対策できるようにするため」などの声が上がった。
キリン、森永製菓、大正製薬、第一三共ヘルスケアなど健康関連企業12社は同日、免疫ケアの啓発活動「げんきな免疫プロジェクト」を始動。全国の小学校での「免疫授業」もこのプロジェクトの一環として続けていく方針だ。