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右下肢の脱力を主訴に来院した69歳男性[キーフレーズで読み解く 外来診断学(296)]

No.5177 (2023年07月15日発行) P.1

監修: 生坂政臣 (千葉大学医学部附属病院総合診療科)

吉川 寛 (東千葉メディカルセンター総合診療科)

井上綾菜 (千葉大学医学部附属病院総合診療科)

横川大樹 (千葉大学医学部附属病院総合診療科)

上原孝紀 (千葉大学医学部附属病院総合診療科)

登録日: 2023-07-13

最終更新日: 2023-07-12

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15日前,入浴時に左下肢全体の温度を感じにくいことに気づいた。同時期に左腰部の痛みを自覚し,近医で水疱の存在より帯状疱疹と診断され,ファムシクロビル内服を開始した。8日前に右下肢脱力が出現したため,脳神経外科で頭部MRI等による精査を受けたが原因不明であり,当科を紹介受診した。

既往歴は心房細動で,リバーロキサバンを内服中。

身体診察では,左腰部に皮疹を認める(図1,2)。神経診察では,徒手筋力検査で右下肢全体が4と低下。深部腱反射は右膝蓋腱と右アキレス腱で亢進。左背・腹部から左下肢にかけて温・痛・触覚の消失(図1),および両下肢の振動覚低下を認める。

尿・一般血液・生化学検査の異常値は認めない。

研修医の診断:ギラン・バレー症候群

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