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内科と総合診療巡りセッション [ACP日本支部年次総会]

No.4703 (2014年06月14日発行) P.10

登録日: 2014-06-14

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米国内科学会(ACP)日本支部年次総会(福原俊一会長)が5月31日~6月1日、京都市で開かれた。
31日には内科と総合診療を巡るセッションが行われ、その中で、日本内科学会の立場から小林祥泰氏(島根大学長)は、今後は少子高齢化、人口減少に伴う患者減少により臓器別・疾患別専門医の数は絞られ、専門医療のみでは医業が成り立たなくなると指摘。「総合内科医が求められることが予想されるが、『何でも診ます』ではなく、ニーズに応じた能力を身につける必要がある」とした。
また、地域の医師が包括的に連携して患者を診ることも必要として、そうした能力を身につけた医師を、日本プライマリ・ケア連合学会と協力して育成したい考えを述べた。
一方、福原氏(京大院医療疫学分野教授)は会長講演で、三大死因である癌、心筋梗塞、脳卒中を克服できたとしても「平均寿命は5~6年しか伸びない」と指摘。「健康寿命の延伸こそが重要であり、内科医は予防を業務の中心とすべき」と訴えた。
ACP日本支部年次総会は内科学会の会期中に同一会場で行われていたが、3年前から独立して開催。総合内科医向けのプログラムが充実し、少人数参加型のワークショップも多く企画されている。

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