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一般整形外科医は転移性骨腫瘍にどう関わるのがよいか?

No.5201 (2023年12月30日発行) P.48

宮本俊之 (長崎医療センター整形外科部長)

河野博隆 (帝京大学医学部整形外科主任教授)

登録日: 2023-12-31

最終更新日: 2023-12-26

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  • がん治療の進歩に伴い,しばしば転移性骨腫瘍患者を診察する機会が増えており,大腿骨の切迫骨折などでADLに支障をきたしている患者を見かけます。その場合は,やはり腫瘍を専門とする整形外科医が治療を行ったほうがよいのでしょうか。あるいは,外傷治療を専門とする整形外科医が扱ってもよいのでしょうか。帝京大学・河野博隆先生にご解説をお願いします。

    【質問者】宮本俊之 長崎医療センター整形外科部長


    【回答】

    【一般整形外科医が骨転移に関心を持つだけで,がん患者の運命が大きく変わる!】

    がんの治療成績が向上し,たとえ根治ができない状態でも,がん(骨転移)との共存期間は大幅に延長しています。また,がん治療の外来移行に伴い,がん患者は社会参加をしながら治療を継続するという大きな変化が生じています。

    がん患者を病院に隔離して治療に専念させてきた従来のがん診療では,移動機能は重視されませんでした。社会に参加し生活を続けるには,「動ける」という移動機能の維持が不可欠です。しかし,骨転移ががんの末期に生じ,治療効果が乏しいという認識が根づいてしまっていたために,整形外科医の多くはこれまで骨転移診療に積極的に関与してきませんでした。

    2人に1人ががんに罹患する「がん時代」を迎え,日本整形外科学会は,がん診療における整形外科の果たすべき役割について,改めて検討を行いました。そして,「がんが影響し移動機能が低下した状態」を「がんとロコモティブシンドローム(がんロコモ)」と定義し,がん患者の移動機能障害に整形外科医が積極的に対応すべきという啓発活動を2018年に開始しました。

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