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突然の左側腹部痛を訴え救急外来を受診した40代男性[〈killer diseaseを見逃さない〉救急医療の画像診断(46)]

No.5207 (2024年02月10日発行) P.7

監修: 船曵知弘 (藤田医科大学病院高度救命救急センター長)

執筆: 森本公平 (川崎市立多摩病院放射線科副部長)

登録日: 2024-02-08

最終更新日: 2024-02-06

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【40代 男性】

主訴
左側腹部痛
現病歴
深夜に突然の左側腹部痛を自覚。ロキソニンを内服したが痛みが朝になっても改善しないため,徒歩で救急外来を受診した
既往歴
1カ月前に左尿管結石に対して経尿道的尿路結石破砕術(transurethral ureterolithotripsy:TUL)を施行
家族歴
なし
現症
意識清明,呼吸数 22回/分,脈拍数 80回/分(整),血圧 144/98mmHg,体温 36.9℃
疼痛は発症時10/10(脂汗をかくほど)であったが診察時は5~6/10程度。腹膜刺激兆候なし。血尿なし
血液検査
WBC 8.1×103/μL,RBC 4.64×106/μL,Hb 14.4g/dL,PLT 27.1×104/μL,TP 6.8g/dL,UN 8.2mg/dL,CRE 0.88mg/dL,Na 142mmol/L,K 3.9mmol/L,Cl 107mmol/L,AST 30U/L,ALT 31U/L,LD 276U/L,AMY 48U/L,CK 125U/L,CRP 0.08mg/dL,BS 120mg/dL,D-dimer 3.3μg/mL
検査所見
既往歴から尿管結石の再発が疑われ単純CTを撮影したが,結石はみられず疼痛の原因を明らかにできなかった。血液検査でLDやD-dimerの微増を認めたため,造影CTが追加で施行された(図1)

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