クレーマーと言われる患者の中には,ハードクレーマーと呼ばれる方もいます。医療機関でも,大変やっかいで対応に苦慮する患者でもあり,対応する職員の疲弊も大きく,嫌気がさして退職する職員もいます。
①失礼な対応をしたことをお詫びします。本日,本人は休暇を取得していますので,出勤したらお会いできる日を調整させて頂きます。それでよろしいでしょうか?
②不快な思いにさせてしまったことについてはお詫びいたします。本日,本人は体調を崩して休んでおり,代わりに責任者の私が話をうかがいます。本人との面談要求には応じることはできませんし,また,これ以上の要求には当院としても応じることができません。どうぞお引き取り下さい。
患者の中には,対応した職員と直接話ができるまで引き下がらない方もいます。対応のまずさがトラブルを引き起こした場合には,医療機関側で指導することを約束して,本人以外の職員が対応にあたることが重要です。したがって,①のように本人と面談できるように日程を調整するのではなく,②のように医療機関側の姿勢を示し,それでも納得しないようであれば要求を拒否することが重要です。