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レジオネラ肺炎[〈琉球大学発〉時間経過でみる感染症(17)]

No.5221 (2024年05月18日発行) P.13

監修: 山本和子 (琉球大学大学院医学研究科感染症・呼吸器・消化器内科教授)

編集: 仲村秀太 (琉球大学大学院医学研究科感染症・呼吸器・消化器内科)

執筆: 古堅 誠 (琉球大学大学院医学研究科感染症・呼吸器・消化器内科講師)

登録日: 2024-05-19

最終更新日: 2024-05-17

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【背景】

レジオネラ属菌に汚染された感染源からのエアロゾルなどの吸入により,感染が成立する。日本では,特に入浴施設における大規模な集団発生が社会問題となっている1)。レジオネラ属(Legionella)には63菌種以上(3亜種を含む)が含まれ,そのうち20菌種以上にヒトでの病原性が確認されている。L. pneumophilaには複数の血清群が存在するが,臨床では血清群1が最も多く分離される1)。レジオネラ属菌は細胞内寄生菌であり,ヒト体内のマクロファージなどの細胞質内で増殖する1)。4類感染症である。

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