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ERから内科に入院を依頼するとき[律速段階を制して現場を制す! 救急診療スピードアップ術(第3回)]

No.5226 (2024年06月22日発行) P.34

飯尾純一郎 (熊本赤十字病院集中治療科)

登録日: 2024-06-22

最終更新日: 2024-06-21

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Point
  • 脱力という主訴の考え方
  • ERでは網羅的に鑑別を潰すよりも「3C」を意識して動く
  • 「経過観察」を使うときには「4P」を確認する
  • 内科医が考える入院後のDispositionにも思いを巡らせる

地域の中核病院であるX病院に務める黒田。自身は救急専門医資格を持っているが,呼吸器内科として外来,入院病棟で診療をしつつ定期的に救急外来を担当している。

X病院は二次救急病院であるため,あふれかえるような救急外来ではないが,各々が救急外来以外の仕事があることとコメディカルの数が多くないことから,救急外来業務はそこそこ忙しい。ERのベッドは2床しかなく,長時間滞在が可能なタイプではない。

今日は2年目研修医の徳益と2人で救急外来の対応をすることとなった。現在は平日の日勤帯であり,救急外来もそこまでは混雑していない。そんなときに,木下クリニックから患者紹介の電話があった。

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