皆さん,こんにちは。この連載を読んで頂きありがとうございます。これから約2年にわたり,採用のコラムを書かせてもらう機会を頂きました。連載の内容をすべて読んで頂ければ,クリニックでの採用の一通りがわかる構成にしてあります。こちらの連載が,皆さんのクリニックが発展する機会の1つになれば幸いです。
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まずは私の紹介から。私は2013年から,静岡県袋井市で溝口ファミリークリニックという内科を主体としたクリニックの院長をしています。現在,スタッフ総数は41名。クリニックとしてはスタッフの数も多いほうで,手前味噌ですが,スタッフの対応のよさが患者さんから好評で,非常勤や見学で来られた先生からは「今まで見てきた中で一番スタッフの仲がよくて協力的で雰囲気がよい」と言ってもらえる組織となっています。
ただ,最初から今のような組織であったわけではなく,問題行動を起こす人がいたり,他のスタッフの悪口を言う人がいたり,3日で来なくなってしまう人がいたり,山ほどの失敗と苦労を積み重ね,様々な書籍や先輩経営者の知見を活かして現在に至っています。失敗の数が自慢できることの1つになっています。
院外活動として,2013年からクリニックマネジメント協会という開業医のマネジメント勉強会を主宰したことをきっかけに,医療系雑誌で取材を受けたり,マネジメントのコラム連載をしたりしています。人材採用でお困りのクリニックも多いという背景もあり,今回の連載のご縁を頂きました。
振り返って見れば,先に知っておけば防ぐことができたことも多かったのも事実です。今回の連載では,私の失敗を含めた数々の知見を紹介いたしますので,読者の皆さんにとって,よりよい医療機関をつくり上げる機会にして頂ければと考えております。