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精神科常勤医がいない病院の夜間救急外来で,急性薬物中毒をどうマネジメントするか?[律速段階を制して現場を制す! 救急診療スピードアップ術(第4回)]

No.5231 (2024年07月27日発行) P.38

茂野綾美 (中京病院救急科)

登録日: 2024-07-27

最終更新日: 2024-07-24

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Point
  • 急性薬物中毒患者に対する緊急処置の要否の判断を遅らせない(原因物質の特定も大事だがABCの安定化を常に優先する)
  • 精神科診察の要否とその緊急性を評価する
  • 自施設のキャパシティを把握する(空床状況,精神科常勤医師の有無,急性薬物中毒患者の入院可否,付き添い家族の必要性/制限など)

藤原:初療室には患者が2名。1名は診断がついて入院待ち,もう1名は検査結果を待っている段階だが2名ともバイタルサインは安定している。診察を待っているwalk-inの患者が2名。夜勤帯で医師は研修医と自分だけだが,今救急外来にいる患者たちのマネジメントはおおむねできているな……。

突如,電話の音が鳴り響く。

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