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E型肝炎[〈琉球大学発〉時間経過でみる感染症(29)]

No.5233 (2024年08月10日発行) P.9

監修: 山本和子 (琉球大学大学院医学研究科感染症・呼吸器・消化器内科教授)

編集: 仲村秀太 (琉球大学大学院医学研究科感染症・呼吸器・消化器内科)

執筆: 志喜屋好令 (琉球大学大学院医学研究科感染症・呼吸器・消化器内科)

登録日: 2024-08-11

最終更新日: 2024-08-07

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【背景】 

E型肝炎は,E型肝炎ウイルス(hepatitis E virus:HEV)によって引き起こされる急性肝炎である。開発途上国では主に汚染された水を経口摂取することにより感染し,以前は輸入感染症と考えられていた。国内でも加熱不十分なブタ,イノシシ,シカなどの喫食による感染が報告されたことから,人獣共通感染症として注目されるようになった1)。4類感染症に指定されており,診断後は直ちに届け出が必要である。2018年以降は国内での年間報告数が400例を超えており,北海道および関東甲信越地方からの届け出が多い2)

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