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ヘリコバクターピロリ感染症[〈琉球大学発〉時間経過でみる感染症(31)]

No.5235 (2024年08月24日発行) P.9

監修: 山本和子 (琉球大学大学院医学研究科感染症・呼吸器・消化器内科教授)

編集: 仲村秀太 (琉球大学大学院医学研究科感染症・呼吸器・消化器内科)

執筆: 黒島洋平 (琉球大学大学院医学研究科感染症・呼吸器・消化器内科)

登録日: 2024-08-25

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【背景】 

Helicobacter pyloriは胃粘膜の慢性炎症を背景として萎縮性胃炎,胃・十二指腸潰瘍,胃癌,胃MALTリンパ腫など様々な上部消化管疾患を引き起こす。日本では胃癌の99%以上はH. pylori感染に伴う慢性胃炎を背景として発生し1),胃発癌に最も関連の強い因子とされている。

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