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【良性発作性頭位めまい症(BPPV)診療ガイドライン2023年版】BPPVは自然治癒するので経過観察のみでもよいか[ガイドライン・インフォメーション]

No.5248 (2024年11月23日発行) P.51

今井貴夫 (ベルランド総合病院耳手術・めまい難聴センターセンター長)

登録日: 2024-09-26

最終更新日: 2024-09-20

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  • 良性発作性頭位めまい症(benign paroxysmal positional vertigo:BPPV)には耳石置換法と呼ばれる治療法が存在し,その有効性は既に示されている1)。耳石置換法を行わなくてもBPPVは自然治癒するが,それを行うことにより罹病期間が短縮するので,可能な場合は必ず行わなければならない。

    BPPVの罹患半規管により自然治癒までの期間,すなわち発症から治癒までの期間が異なることが明らかになった2)3)。その期間は,後半規管型BPPVでは39日,外側半規管型BPPV(半規管結石症)では13日,外側半規管型BPPV(クプラ結石症)では9日である。後半規管型BPPVに比べ,外側半規管型BPPVのほうが自然治癒までの期間が短い。

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