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【良性発作性頭位めまい症(BPPV)診療ガイドライン2023年版】外側半規管型BPPV(クプラ結石症)の診断と治療[ガイドライン・インフォメーション]

No.5248 (2024年11月23日発行) P.48

真貝佳代子 (大阪大学大学院医学系研究科耳鼻咽喉科・頭頸部外科学特任講師)

登録日: 2024-10-01

最終更新日: 2024-09-20

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  • 外側半規管型良性発作性頭位めまい症(クプラ結石症)(apogeotropic horizontal semicircular canal-benign paroxysmal positional vertigo:AH-BPPV)は,まず外側半規管膨大部にあるクプラに耳石器から剝離,迷入した耳石(結石)が付着し,クプラの比重が増加する。ついで,頭位によってこのクプラが重力により偏倚して半規管が興奮または抑制されることで起きるめまいである。

    診断は,「良性発作性頭位めまい症(benign paroxysmal positional vertigo:BPPV)診断基準(2017年)」にあるように,聴覚症状を認めず,臥位での頭位眼振検査で方向交代性上向性(背地性)眼振が発現することを特徴とするため,外来診察時の頭位眼振検査で即時診断可能である。

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