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医院承継の場合はどのようにホームページをリニューアルすべきか〜1年後に夫婦で承継する糖尿病内科医のケース[〈失敗から学ぶ〉医療機関ネット戦略のケーススタディ(3)]

No.5251 (2024年12月14日発行) P.53

河村伸哉 (株式会社日本経営 Wevery! 創業者)

登録日: 2024-12-11

最終更新日: 2024-12-10

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ご相談内容
来年,父が経営する内科を承継予定です。父は外科出身でしたが,開業を機に内科を標榜し,地域に根ざした診療を続けてきました。私は糖尿病内科医で,皮膚科医である妻も週に数回,医院で勤務する予定になっています。
現在のホームページは20年前に作成したもので,承継にあたり,リニューアルして新たな患者層を狙っていきたいと私は考えています。しかし父は,患者は既にいっぱいなので「お金をかけてホームページをリニューアルしてもややこしい患者が増えるだけだ」と改修に反対しています。対して私は,新たな患者層にPRしていかないと,父についている患者さんがいなくなってしまった際に,経営に響くと考えています。
反発を覚悟してホームページ作成業者にリニューアルを発注しました。このことに父が気づき,業者に支払いを止めると言っています。この状況を打破する方法はあるでしょうか。
河村よりご回答
ホームページは単発の広報ツールではありません。お父様も既存の患者さんも納得のいくように,少しずつ変化させるという方法もあります。

承継にあたり,世代間でプロモーションに対する考えが異なるというケースはよくあります。今後の診療報酬点数の見込みや人口減少などを考えると,貴殿がお考えのように,新たな患者層にPRしていくための手段を持つことは必須と言ってよいでしょう。ただし,お父様が言っているように,患者層が変わることで既存の患者層にも影響があるのではないかと考え,大々的なPRを避けたいというドクターも多くいます。
そこで,相反する2つのリクエストを叶えるような具体的なアドバイスと指針を下記に記載していきます。



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