厚生労働省が1月9日に発表したインフルエンザの発生状況によると、12月23日~29日の期間に全国約5000の定点医療機関で報告された定点当たり患者数は64.39人で、現行の統計方法となった1999年4月以降で過去最多に上ったことが明らかになった。
インフルエンザの定点当たり報告数は10月21日~27日の週から10週連続で増加。定点医療機関からの報告をもとに12月23日~29日の全国の患者数を推計すると約258.5万人に上り、前年同期と比べ約3倍となった。
都道府県別患者数の上位は、大分県(104.84)、鹿児島県(96.40)、佐賀県(94.36)。全都道府県で前週(12月16日~22日)から増加し、秋田県、山形県、富山県、沖縄県を除く43都道府県で警報レベルの定点当たり30人を超えた。
国内のインフルエンザウイルスの検出状況は、直近5週間ではAH1pdm09が398件(96%)、AH3亜型が13件(3%)、B型が4件(1%)となっている。
厚労省は、手指消毒やマスクの着用、換気といった基本的な感染対策に加え、ワクチンの予防接種を呼びかけている。