看護師とみられる人物がX(旧ツイッター)の個人アカウントで不適切な処置などをしたとする投稿を行っていた問題で、千葉大学医学部附属病院の大鳥精司病院長は1月8日、同病院の職員による投稿の可能性があるとの指摘を受け事実関係を調査していることを明らかにした。
大鳥病院長は10日にも続報を公表し、調査対象となっている職員に対し9日に自宅待機を命じたこと、現時点では断定できる事実はないことを説明。引き続き「内部調査を慎重に進めるとともに、必要に応じて外部調査も行っていく」とした。
問題となっている投稿では
「患者が転倒しても、他の人が見てなかったら、インシデント書くの面倒だから、いつも隠蔽しちゃう! 拒薬してる患者に薬飲ませるの面倒だからいつもこっそり薬捨ててる!」
「忙しすぎてナースステーションに誰もいなくて、モニターずっと鳴ってたらしく、誰も気づかなくて、見事に心停止になってた!」
「まーた厄介な患者が1人増えた。目の前で苦痛訴えられると余計腹立つ!」
「患者に痛み止め欲しいって言われたけど、面倒だったから痛み止め入れたフリしたら効いたみたい」
などと記載。これらの投稿がSNS上で拡散され、大きな波紋を呼んでいる。
大鳥病院長は「当院を受診される患者さんが安心して治療が受けられるよう、職員一同、精一杯努めている」としながら、調査結果が出次第、それを踏まえて病院として適切に対応する考えを示している。
調査結果で同病院の職員による投稿であることが確認された場合、病院の安全管理体制のみならず、職員のSNS利用の管理のあり方も問われることになりそうだ。