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右脇腹から鼠径部および背部の痛みを訴えた64歳女性[キーフレーズで読み解く 外来診断学(319)]

No.5258 (2025年02月01日発行) P.1

監修: 生坂政臣 (医療法人生坂医院)

加藤智規 (東千葉メディカルセンター総合診療科)

李 宇 (千葉大学医学部附属病院総合診療科)

田村弘樹 (東千葉メディカルセンター総合診療科)

林 寧 (東千葉メディカルセンター総合診療科)

上原孝紀 (千葉大学医学部附属病院総合診療科)

登録日: 2025-01-30

最終更新日: 2025-01-28

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受診前日,歩行中に右脇腹が急に痛み出し,近医を受診したが原因不明だった。翌日,痛みが右鼠径部および右背部に移動し,悪化したため当院救急受診となった。痛みは安静臥位で軽快し,座るときや立つときに著明に増悪するという。

既往歴に高血圧,胆囊摘出術がある。表情は苦悶様で,血圧170/87mmHg,脈拍79回/分。右下腹部の圧痛と,右CVA叩打痛を認める。皮疹はないが,疼痛部位にアロディニアを認める。また体幹の右後側屈により著明に増悪する(Kempテスト陽性)。症状分布を示す(図1)。


研修医の診断:右尿管結石

指導医の診断は?

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