厚生労働省の「療養病床の在り方等に関する検討会」が9日に開催され、池端幸彦委員(日慢協)が2018年3月に廃止期限を迎える介護療養病床などの転換先として、病院内施設の創設を提案した。
現在、療養病棟入院基本料2の届出病棟では、医療区分1の患者が増加傾向にあり、医療必要度の低い患者に対する受け皿の整備が急務だ。こうした状況を受け、池端氏は新類型として「SNW(Skilled Nursing Ward)」創設を提案。病院内のみに設置可能とし、(1)居室面積6.4m2以上で1室4人部屋以内、(2)看護配置40対1、(3)介護配置30対1、(4)リハビリ配置は包括─などの要件案を提示した。医師の配置は求めず、施設長は特定行為を実施できる看護師を想定している。
SNWのメリットとして池端氏は、「医師の配置を求めないので1日単価や人件費が低く抑えられる」「病院内施設のため医療的な処置が必要な場合はすぐ医師が対応できる」ことなどを挙げた。