【Q】
最近,食物アレルギー児の管理のためのプロバビリティーカーブが注目されています。陽性的中率が95%以上となるIgE抗体レベルをディシジョンポイントと呼びますが,IgE抗体価がこれより高い場合,経口負荷試験なしで食物アレルギーと診断してよいとされています。しかし,ディシジョンポイントは報告者により差があり,「食物アレルギー診療ガイドライン2012」でも,列記するだけで統一されていません。食物アレルギーの「学校生活管理指導表」の診断根拠に「IgE抗体がディシジョンポイント以上」という項目を追加する必要もあるかと思います。【A】
プロバビリティーカーブとは,ある患者母集団において,任意の特異的IgE抗体価における食物アレルギーの確定診断率を,ロジスティック回帰分析によって示したものです。