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気管支喘息(小児)[私の治療]

No.5267 (2025年04月05日発行) P.48

川口明日香 (杏林大学医学部小児科学教室)

成田雅美 (杏林大学医学部小児科学教室教授)

登録日: 2025-04-05

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  • 気管支喘息は,気道の慢性炎症を基本病態として,それに伴う気道過敏性により気道狭窄が発作性に誘発され,咳嗽,呼気性喘鳴,呼吸困難を繰り返す疾患である。炎症が長引くことにより,気道の器質的変化であるリモデリングが認められる。小児ではアトピー型が大部分を占める。近年は乳幼児期の発症が増加している。

    ▶診断のポイント

    病態の基本である慢性気道炎症・気道過敏性・気流制限(気道狭窄)の有無を確認し,誘発・悪化因子を検索することが診断につながる。

    ▶私の治療方針・処方の組み立て方

    治療は急性増悪(発作)への対応と長期管理薬にわかれる。

    急性増悪時には,β2刺激薬吸入を中心とし,発作強度が強い場合は全身性ステロイドの投与も行う。

    長期管理薬は重症度分類に応じて行う。重症度はその時点の治療内容や,急性増悪の強度・頻度に基づき,「間欠型」「軽症持続型」「中等症持続型」「重症持続型」に分類される。軽症持続型(月1回以上の症状,時に呼吸困難があり,日常生活への支障は少ない)から長期管理薬の使用を開始する。治療の中核となるのは吸入ステロイドであり,そのほかにロイコトリエン受容体拮抗薬や吸入ステロイド/長時間作用性吸入β2刺激薬などを用いることもある。アドエア(サルメテロールキシナホ酸塩・フルチカゾンプロピオン酸エステル)は生後8カ月以上,フルティフォーム(フルチカゾンプロピオン酸エステル・ホルモテロールフマル酸塩水和物)は5歳以上で使用可能である。

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