高齢者虐待が増加している。メディアでは養介護施設従事者等による虐待がクローズアップされがちだが、実際は、家族など養護者による事例の方がはるかに多い。
厚生労働省による2014年度の調査で虐待と認められたのは1万6039件。養介護施設従事者等によるものが300件だったのに対し、養護者によるものは1万5739件と、およそ50対1で養護者による虐待が多かった。
養護者の続柄は息子が4割を占める。要因は「虐待者の介護疲れ・介護ストレス」が23.4%で最多、「虐待者の障害・疾病」(22.2%)、「家庭における経済的困窮(経済的問題)」(16.1%)─などが続いている。
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