6年前から食後5分ほどで,口腔内の痒み,鼻閉感,呼吸困難,動悸や,顔面の発赤・腫脹(図1)を認めることがあった。発作の頻度は年1〜2回で,春から夏にかけて生じる。
各発作の直前に摂取した食物は,梅干し,サクランボ,モモ,プラムのいずれかであった。バナナなどその他の果物で発作は起こらなかった。
同発作により救急車で搬送され,アナフィラキシーと診断されたこともある。以来,エピペン1397904493を処方されているが,アレルゲン特定目的で当部を紹介受診した。
既往歴として13年前から花粉症があり,4〜6月の間,抗ヒスタミン薬やステロイドを内服している。
受診時は無症状で,身体診察および一般血液検査に異常を認めない。
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