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増悪する腰背部痛を主訴に受診した75歳男性 [キーフレーズで読み解く 外来診断学(102)]

No.4751 (2015年05月16日発行) P.1

監修: 生坂政臣 (千葉大学医学部附属病院総合診療科)

廣田悠祐

鋪野紀好

佐藤恵里

大平善之

登録日: 2016-09-08

最終更新日: 2017-02-20

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  • 2カ月前に出現した腰背部痛が徐々に増悪し,食欲不振や夜間頻尿を伴うようになった。近医内科で経口ステロイド,また整形外科でNSAIDsが処方されたが改善しないため,当部を紹介受診した。

    腰背部痛は床上安静で軽快せず,睡眠障害を伴う。また2カ月で体重が9kg減少した。

    身体診察では,体温35.6℃,血圧124/80 mmHg,脈拍92回/分。疼痛は体幹の後屈や回旋運動で増悪し,脊椎に叩打痛,両側肋骨全体に圧痛と介達痛を認める。

    一般血液・生化学検査での異常値は,Hb10.0g/dL,ALP 1348U/L(ALP3型61.0%),CRP 4.5mg/dL。骨シンチグラフィー(99mTc-MDP)を示す(図1)。


    研修医の診断:前立腺肥大および非特異的腰背部痛

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