2カ月前に出現した腰背部痛が徐々に増悪し,食欲不振や夜間頻尿を伴うようになった。近医内科で経口ステロイド,また整形外科でNSAIDsが処方されたが改善しないため,当部を紹介受診した。
腰背部痛は床上安静で軽快せず,睡眠障害を伴う。また2カ月で体重が9kg減少した。
身体診察では,体温35.6℃,血圧124/80 mmHg,脈拍92回/分。疼痛は体幹の後屈や回旋運動で増悪し,脊椎に叩打痛,両側肋骨全体に圧痛と介達痛を認める。
一般血液・生化学検査での異常値は,Hb10.0g/dL,ALP 1348U/L(ALP3型61.0%),CRP 4.5mg/dL。骨シンチグラフィー(99mTc-MDP)を示す(図1)。
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