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右胸部・肩腕の痛みと発汗低下を主訴に受診した49歳男性 [キーフレーズで読み解く 外来診断学(116)]

No.4782 (2015年12月19日発行) P.1

監修: 生坂政臣 (千葉大学医学部附属病院 総合診療部)

廣田悠祐 (千葉大学医学部附属病院 総合診療部)

野田和敬 (千葉大学医学部附属病院 総合診療部)

上原孝紀 (千葉大学医学部附属病院 総合診療部)

大平善之 (千葉大学医学部附属病院 総合診療部)

登録日: 2016-09-08

最終更新日: 2017-01-31

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  • 1年前に右前胸部痛が出現。その後,徐々に右肩・右背部から右前腕へと拡がり,しびれも伴うようになったため頸椎症を疑われたが,もともと汗かきであるにもかかわらず,夏の運転時に右の肘掛けに敷いたタオルが汗でまったく濡れなくなったことに気づき,精査目的で当部を紹介受診。

    2年前に発症した掌蹠膿疱症に対してビオチンを内服中。喫煙は40本/日×30年間。

    身体診察では,体温35.5℃,脈拍68回/分,血圧118/70mmHg。腋窩は左側で湿潤,右側で乾燥。手掌の皮疹(図1),背部の発汗の左右差(図2)がみられる。

    一般血液・生化学検査は正常範囲。単純X線で頸椎病変は明らかでなかった(図3)。






    研修医の診断:SAPHO症候群

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