1年前に右前胸部痛が出現。その後,徐々に右肩・右背部から右前腕へと拡がり,しびれも伴うようになったため頸椎症を疑われたが,もともと汗かきであるにもかかわらず,夏の運転時に右の肘掛けに敷いたタオルが汗でまったく濡れなくなったことに気づき,精査目的で当部を紹介受診。
2年前に発症した掌蹠膿疱症に対してビオチンを内服中。喫煙は40本/日×30年間。
身体診察では,体温35.5℃,脈拍68回/分,血圧118/70mmHg。腋窩は左側で湿潤,右側で乾燥。手掌の皮疹(図1),背部の発汗の左右差(図2)がみられる。
一般血液・生化学検査は正常範囲。単純X線で頸椎病変は明らかでなかった(図3)。
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