受診2日前の起床時に右目の腫れを感じ,同日夜から眼痛と流涙が出現した。翌日,近医眼科で兎眼による角膜炎を指摘されたが,呂律障害もあるため当部紹介となった。心房細動の既往がある。
身体診察では,体温36.8℃,脈拍数72回/分(不整),血圧158/94mmHg。右眼球結膜に充血と流涙を認める。耳介・外耳道に発赤や疱疹を認めない。神経学的にはパ行とラ行の構音障害を認める。
安静時・閉眼時(図1)と挺舌時(図2)の視診所見を示す。
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