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吸気時優位の呼吸困難を訴えた77歳男性 [キーフレーズで読み解く 外来診断学(141)]

No.4837 (2017年01月07日発行) P.1

監修: 生坂政臣 (千葉大学医学部附属病院総合診療科)

近藤 健 (千葉大学医学部附属病院総合診療科)

大平善之 (千葉大学医学部附属病院総合診療科)

上原孝紀 (千葉大学医学部附属病院総合診療科)

野田和敬 (千葉大学医学部附属病院総合診療科)

登録日: 2017-01-07

最終更新日: 2016-12-28

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  • 3カ月前より労作時呼吸困難が出現。前医で胸部X線,呼吸機能検査を施行し肺気腫と診断された。薬物加療を受けているが症状が増悪するため,当科外来を受診した。呼吸困難は吸気時に強い。内服・吸入薬はテオドール®,スピリーバ®,セレベント®。喫煙歴は30本/日×57年。

    身体診察では,体温36.4℃,血圧128/72mmHg,脈拍76回/分,呼吸数16回/分。胸部聴診上,両側の呼吸音の減弱を認める。胸部X線を示す(図1)。

     研修医の診断:肺気腫

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