(埼玉県 I)
狂犬病の病原体であるウイルスはラブドウイルス科リッサウイルス属に分類されます。狂犬病ウイルスの構造として遺伝子であるRNAとそれを保護する殻蛋白(カプシド:capsid)があり,その外側は脂質を含む膜(エンベロープ:envelope)によって包まれています。 エンベロープを持つウイルスは一般的に界面活性剤や脂質を溶かすアルコールなどの消毒薬を使うと不活性化します。また,狂犬病ウイルス自体,比較的不安定であり乾燥や熱により容易に不活性化します1)。
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