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特集:甲状腺癌の手術適応を見きわめる

No.4745 (2015年04月04日発行) P.19

吉田 明 (神奈川県立がんセンター乳腺内分泌外科部長)

登録日: 2016-09-08

最終更新日: 2017-02-21

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監修:吉田 明

甲状腺癌は近年増加傾向にあるが,多くは頸動脈超音波検査などで発見される微小癌である。多くの甲状腺癌は経過緩慢であるが,高齢者例などでは時に遠隔転移をきたし難治性となり,急速に進展し死に至る場合もあることが報告されている。実地医家にとっては,このがんをどのように診断し,どのように取り扱うべきか迷うところである。さらに若年者では,放射線被曝が甲状腺癌の原因の1つとして挙げられ,福島原発事故後はこのがんに対する社会的関心も高まっている。また最近では,甲状腺癌に有効であるとされる分子標的薬も出現している。
そこで,本特集では,甲状腺癌の診断から治療までを網羅的に取り上げた。日々の臨床において参考にして頂ければ幸いである。

1 甲状腺癌の種類と診断
神奈川県立がんセンター乳腺内分泌外科部長 岩崎博幸

2 甲状腺癌における手術療法─適応と術式
伊藤病院副院長 杉野公則

3 甲状腺癌の術後経過観察と再発・転移巣の治療
横浜市立大学医学部外科治療学教室 菅沼伸康
神奈川県立がんセンター乳腺内分泌外科部長 吉田 明
横浜市立大学医学部外科治療学教室主任教授 益田宗孝

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