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生後6カ月からの鶏卵微量摂取を推奨【小児アレルギー学会】

No.4861 (2017年06月24日発行) P.31

登録日: 2017-06-19

最終更新日: 2017-06-21

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日本小児アレルギー学会は16日、アトピー性皮膚炎(AD)に罹患した乳児では、医師の管理の下で、生後6カ月頃から微量の鶏卵摂取を推奨する提言を発表した。鶏卵の摂取開始が遅いほどアレルギーの発症リスクが高まるとのエビデンスを踏まえたもので、臨床現場での判断材料とするよう求めている。

提言では、ADと診断された乳児については、6カ月までに皮膚湿疹を消失(寛解)させた上で鶏卵摂取を開始するよう求めている。その上で、離乳期における鶏卵導入を進める際の参考として「PETITスタディ」(用語解説)における摂取量(表)を例示。微量の加熱卵摂取が導入できた後は『食物アレルギー診療ガイドライン2016』などに準拠した精査を行いつつ、摂取継続の可否を診断することとし、評価の目安には「12カ月を越えた頃に固ゆで全卵約半分を摂取可能かどうか」を挙げている。


【PETITスタディ】:国立成育医療研究センターがADの乳児を対象に実施したランダム化比較試験。12カ月まで鶏卵を完全除去した群は37.7%がアレルギーを発症した一方で、6カ月から微量の加熱全卵粉末を毎日摂取した介入群の1歳時のアレルギー発症率は8.3%と、有意に低かった。

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