透析患者数が増加を続けている。日本透析医学会の調査(2015年)によると、現在の慢性透析患者数は約32万5000人。主要原疾患の割合は糖尿病性腎症が43.7%で最も高い。
人工透析には1人月額約40万円、国全体では年間約1.57兆円要しており、医療費の観点でも透析患者数の増加は課題だ。
こうした現状を踏まえ、厚生労働省のワーキンググループは今月、「糖尿病性腎症重症化予防の更なる展開に向けて」と題する報告書をまとめた。医療関係団体と行政機関が連携をして、受診勧奨や保健指導の参加を促すなどの取り組みを充実させる必要性を指摘している。
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