無痛分娩に関する事故報道が相次いでいることを受けて、厚生労働省は安全管理体制を検討する研究班(代表者=海野信也北里大病院長)を設置し、23日に初会議を開催した。2016年度の無痛分娩の実施率が6.1%であるとの調査結果が報告された。無痛分娩の実態が明らかになるのは初めて。
この調査は日本産婦人科医会が今年6月、全国の分娩取扱施設2391施設を対象に実施。回収率は59.5%だった。
調査では、2014~16年度の総分娩数に占める無痛分娩数を質問。その結果、14年度は4.6%(診療所5.02%、病院4.25%)、15年度は5.5%(診療所5.90%、病院5.02%)、16年度は6.1%(診療所6.61%、病院5.53%)と増加傾向を示した。16年度の無痛分娩の施行場所は診療所53%、病院47%で診療所のほうが多かった。無痛分娩の実施率については、2007年に厚労研究班が2.6%と推計したが、実態調査は行われていなかった。
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