著: | SRHAD-KNIGHT(麻酔科医) |
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判型: | 四六判 |
頁数: | 394頁 |
装丁: | 2色刷 |
発行日: | 2022年10月07日 |
ISBN: | 978-4-7849-7110-7 |
版数: | 第1版 |
付録: | 無料の電子版が付属(巻末のシリアルコードを登録すると、本書の全ページを閲覧できます) |
ブログ「麻酔科勤務医のお勉強日記」から特に人気のある記事を中心に、実際の麻酔診療業務の過程に沿って再構成。
加筆・修正を行い、新しい記事も追加しました!
●教科書やマニュアルには書かれていないような、実臨床に活かせる工夫とアイディアが満載。
●読んでおくべき文献をコメントとともに多数紹介しています。
●平易かつ、さりげないユーモアのある語り口で、読みやすい1冊です。
●麻酔科で活かせるマメ知識としての「Plus」、ときに麻酔とは関係のない「Column」が随所にあります。
●各項目の必読度を★の数で表示していますので、★5つから読み始めることもできます。
診療科: | 麻酔・ペインクリニック | 麻酔・ペインクリニック |
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第1章 術前評価
第2章 脊髄くも膜下麻酔
第3章 硬膜外麻酔
第4章 麻酔の導入
第5章 ラリンジアルマスク・エアウェイ
第6章 気管挿管
第7章 気管チューブの管理
第8章 静脈麻酔薬、筋弛緩薬と拮抗
第9章 麻酔特有モニター 輸液管理/循環管理
第10章 麻酔からの覚醒
資料:ポイント集
著者略歴
1960年 兵庫県生まれ。1986年 中国地方の国立大学医学部卒業。大学病院と市中病院を経験。再度大学病院を経由して、1990年 市中病院に赴任。2011年ウェブリブログで「麻酔科勤務医のお勉強日記」ブログを開設以後、11年以上にわたって、ほぼ毎日、ブログで麻酔関連の情報を発信。2022年現在も同病院に勤務。留学経験なし。
はじめに
「麻酔科勤務医のお勉強日記」というブログを書いていますSRHAD-KNIGHTと申します。日々、麻酔関連の英語論文の抄録を日本語訳してブログに投稿しています。かれこれもう11年以上続けています。
そもそもは、勤務している病院の朝の勉強会用にと、毎日、いくつか英語論文抄録の日本語訳を作成して早朝カンファレンスで、A4用紙に印刷して提示していたのが始まりです。「労多くして益少なし」で、やりがいもなくて何度ももう止めようかと思いましたが、「そうだ! 日本語に訳した抄録をブログに投稿すれば、スタッフだけじゃなくて、もっと多くの人に見てもらえるかもしれない。そうすれば、この苦労も少しは報われるんじゃないだろうか」と思い、ブログに投稿することにしました。多くの人に日本語訳を提供できる以外にも、自分が目を通した英語論文抄録のデータベースがインターネット上に存在することになり、インターネットに接続された端末さえあれば、いつでも過去記事にアクセスできるようになり、これはなかなか良い方法だと思いました。
ブログのメイン記事は、麻酔と集中治療、救急関連の海外論文の紹介なのですが、ときどき、くだらない記事や、麻酔科研修医向けの記事、普通の教科書とは違った見方・考え方、臨床で役立つ小さなコンピュータ・プログラムやテクニック、身の回りのアイデアなど、雑多なことも記事にしています。これら後者の記事の中から、人気のあった記事を中心に、実際の麻酔診療業務の過程に沿って、分類・整理し、また加筆・修正を行い、時に新しい記事を作成して、1冊の本にすることができました。ブログを読むような習慣のない研修医、麻酔科・救急に携わる先生方にも、少しでも麻酔の臨床に役立つ情報が提供できれば幸いです。
本書を刊行するにあたり、どのような因果かわかりませんが、筆者のブログに共感し、このような単行本出版のきっかけを与えてくださった藤本浩喜氏、出版の労を担っていただいた日本医事新報社の皆様、そして、日々の病院勤務を支えてくれた妻に心から感謝申し上げます。
SRHAD-KNIGHT