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「医学と医療の深化と広がり」をテーマに来年4月開催【日本医学会総会2019中部】

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第30回日本医学会総会2019中部が来年4月、名古屋市を中心に中部地方で開催される。総会の主題は「医学と医療の深化と広がり―健康長寿社会の実現をめざして」。同組織委員会(会頭=齋藤英彦名大名誉教授)は2月28日に会見を開き、総会の概要を発表した。

総会では、今後の日本の医学・医療の変貌について、①人工知能や医療用ロボットなど医療技術革新への課題をテーマとした「医学と医療の新展開」、②超高齢・人口減少社会に適応するための医療のあり方を議論する「社会とともに生きる医療」、③人材育成や多様化するワーキングスタイルへの対応を考える「医療人の教育と生き方」、④国際貢献のあり方を取り上げる「グローバル化する日本の医療」―という4つの柱に沿って整理する。

開会式は来年4月27日に名古屋国際会議場で催される。14年にノーベル物理学賞を受賞した天野浩名大教授が講演する予定。

メインイベントとなる学術集会は27~29日に開催する()。4つの柱に沿って、合計26テーマ83セッションのプログラムが組まれている。会見で日本医師会の横倉義武会長は、「来年の総会では初めてグローバル化が大きなテーマに挙げられた。近隣諸国からの看護師や介護士の受け入れ、公的医療保険制度の利用を目的とした来日者への対応など興味深い内容が取り上げられる」と、期待を示した。

また齋藤会頭は、記者から主題への思いを問われると「サブテーマにある健康長寿という言葉は至るところで聞かれる。その背景には技術革新がある。医学・医療の発展には、精神的に生老病死に寄り添う面と、技術革新の両方が必要だということから、深化と広がりという言葉を選んだ」と話した。

  

学術集会について「日本が直面している問題解決の糸口になると期待している」と話す横倉日医会長

日本医学会の門田守人会長は「時々刻々医療の課題は変わってきている。4本の柱はバランスがとれ、今の時代にマッチしている」との見方を示した

齋藤会頭は、1902年から続く医学会総会について「歴史が長いだけでなく、医学・医療すべてを網羅する学会は欧米には例がない。日本独自のもの」と話した

医学・医療関係者向けの学術集会・学術展示では来場者数の目標を3万人としている

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