【質問者】
神人正寿 和歌山県立医科大学皮膚科学教授
メラノーマの薬物治療はここ数年で大きく変化しました。奏効率10%程度のダカルバジンが唯一の選択肢であった暗黒の時代は終わり,メラノーマは免疫療法のフロントラインとして注目を集めています。その中心にあるのが,イピリムマブ(抗CTLA-4抗体),ニボルマブ,ペムブロリズマブ(抗PD-1抗体)といった免疫チェックポイント阻害薬です1)。免疫チェックポイント分子とは,T細胞活性化を抑制するシグナルに関連する分子であり,その阻害薬を免疫チェックポイント阻害薬と言います。
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