株式会社日本医事新報社 株式会社日本医事新報社

CLOSE

柔道整復療養費の支給対象から「亜急性の外傷」を削除─厚労省専門委員会

No.4906 (2018年05月05日発行) P.18

登録日: 2018-04-24

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

柔道整復療養費の不正対策について議論している社会保障審議会医療保険部会の「柔道整復療養費検討専門委員会」は23日、療養費の支給対象となる負傷の定義を明確化した。従来使用されていた「亜急性の外傷」の文言を削除した。

負傷の新しい定義について厚労省は「外傷性が明らかな骨折、脱臼、打撲および捻挫であり、内科的原因による疾患は含まれない」「外傷性とは、関節等の可動域を超えた捻れや外力によって身体の組織が損傷を受けた状態を示すものであり、いずれの負傷も、身体の組織の損傷の状態が慢性に至っていないもの」などと提案。委員会がこれを概ね了承した。

これまでは「急性または亜急性の外傷性の骨折、脱臼、打撲および捻挫」としていたが、医学的には「亜急性の外傷」という概念はないため、支給対象が不明確との問題が指摘されていた。

厚労省によると、今回の改正は「療養費の支給対象を見直すものではない」とするが、新たな定義により「亜急性の捻挫」などの傷病名がなくなり、支給対象が明確化されるとしている。

厚労省は療養費の支給対象を示した留意事項通知を改正し、6月をメドに発出する予定。

関連記事・論文

もっと見る

関連書籍

もっと見る

関連求人情報

公立小浜温泉病院

勤務形態: 常勤
募集科目: 消化器内科 2名、呼吸器内科・循環器内科・腎臓内科(泌尿器科)・整形外科 各1名
勤務地: 長崎県雲仙市

公立小浜温泉病院は、国より移譲を受けて、雲仙市と南島原市で組織する雲仙・南島原保健組合(一部事務組合)が開設する公設民営病院です。
現在、指定管理者制度により医療法人社団 苑田会様へ病院の管理運営を行っていただいております。
2020年3月に新築移転し、2021年4月に病院名を公立新小浜病院から「公立小浜温泉病院」に変更しました。
6階建で波穏やかな橘湾の眺望を望むデイルームを配置し、夕日が橘湾に沈む様子はすばらしいロケーションとなっております。

当病院は島原半島の二次救急医療体制の救急告示病院として救急患者を受け入れています。
又、地域から強い要望がありました透析業務を2020年4月から開始いたしました。

●人口(島原半島二次医療圏の雲仙市、南島原市、島原市):126,764人(令和2年国勢調査)
今後はさらに、少子高齢化に対応した訪問診療、訪問看護、訪問介護体制が求められています。又、地域の特色を生かした温泉療法(古くから湯治場として有名で、泉質は塩泉で温泉熱量は日本一)を取り入れてリハビリ療法を充実させた病院を構築していきたいと考えています。

もっと見る

関連物件情報

もっと見る

page top