編集: | 日本医事新報社 |
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判型: | A5判 |
頁数: | 196頁 |
装丁: | 単色 |
発行日: | 2019年05月31日 |
ISBN: | 978-4-7849-5838-2 |
版数: | 第1版 |
付録: | - |
総論Ⅰ インタビュー 医師こそ活用したいアンガーマネジメント(野口由紀子)
総論Ⅱ 解説 陰性感情のマネジメント(鋪野紀好・生坂政臣)
各論 私はこうして怒りをマネジメントしている
■いつも怒っている人は何を考えているのか?(山本健人)
■「しゃーない」と思えば(薬師寺泰匡)
■自分の弱点を知る(和足孝之)
■怒りを客観視し冷静になる術を持つ(坂本 壮)
■The lion while hunting doesn't roar(安藤裕貴)
■“平静の心”を胸に抱いて(伊東直哉)
■17時の発熱コール(倉原 優)
■チームが最大限に力を発揮するために(志水太郎)
■ハッピーをいかに生みだすか(平島 修)
■改善点を自分の伸びしろに(増井伸高)
■柔軟に相手の意見を受け入れる(白岡亮平)
■怒りをすぐに収めるための手法(市原 真)
■怒らない自分を目指して(児玉和彦)
■医局員の1リットルの涙(大塚篤司)
■計画通りいかないことを楽しむ(大須賀 覚)
■いつもニコニコ、平静であるために(宮田俊男)
■“腹が立ってしまうこと”への対処法(上田剛士)
■まずは自分が相手を理解する(大橋博樹)
■常に感謝の気持ちを持つ(岡 秀昭)
■怒りの正体(齋藤 学)
■求められるのは受容や信頼や笑顔(小宮山 学)
■医療安全、怒り、マインドフルネス(藤澤大介)
■「怒るべき時」はある(宮本雄策)
■救急医として末永く楽しく働くために(岩田充永)
■立ち止まることが重要(大曲貴夫)
■「キレたら切れる」を避ける(本村和久)
■認識の修正が急務の課題(岸田直樹)
■木鶏への道は遠い(清田雅智)
■思うに任せぬ現実を持ちこたえる(松本俊彦)
■コミュニケーションの重要性(矢野晴美)
■厄介なのは感情(長谷川有史)
■スーダンでの医療支援活動におけるアンガーマネジメント(川原尚行)
■周りのアンガーマネジメントに支えられて(山本一視)
■感情は二の次、とにかく前に進める(松村真司)
■患者・家族の不満や怒りに早期に対応(後 信)
■内なる“怒り”との共存(小林一広)
■ユーモアが怒りを和らげる(塩尻俊明)
■自己完結型 怒りの発散法(白髭 豊)
■SPIKESとの出会い(勝俣範之)
■時間を置くことが重要(杉浦敏之)
■子育てを通じて学んだ「タイムアウト」(山内英子)
■他者の意見を聞く(西條政幸)
■「猫ぐすり」が一番(茨木 保)
■患者さんの怒りはコントロールできない(桑満おさむ)
■医学部長の言葉(山中克郎)
■怒ることがなくなったら怒らない(雨森正記)
■アンガーマネジメントと漢方(新見正則)
■「ありがとう」から始めよう(弘世貴久)
■「敵前逃亡」に尽きる(長尾和宏)
■「先生!患者のXXさんが騒いでいます」(八橋 弘)
■“いまここ”に集中し怒りの感情に気づく(野口善令)
■未だ死火山にあらず(柏原直樹)
■究極の(?)アンガーマネジメント(仲野 徹)
■第三者的な目で見る(杉山温人)
■自分の理想とのずれをどう少なくするか(稲田英一)
■怒りを改革の原動力に(鈴木邦彦)
■十字架を背負う苦しみと喜びを噛みしめる(山下俊一)
■寺澤流アンガーマネジメント御法度(寺澤秀一)
■自制を忘れ立腹した記憶(奈良信雄)
■医師の感情コントロール(灰田美知子)
■真っ当な「怒り方」もある(松村理司)
■若い頃の自分はどうだったか考える(菊地臣一)
■怒り─医療安全へのヒューマンファクターアプローチの観点から(石渡 勇・木下勝之)
■医療の基本は寄り添うこと(横倉義武)
■知識を理性の領域につなげる(新田國夫)
■医師こそアンガーマネジメントが必要(武久洋三)
■“That is my life”(原 朋邦)
「医療現場は怒りの渦」─。本書でインタビューした野口由紀子氏の言葉です。医師をはじめとする医療従事者は、常に一定以上の緊張を伴う仕事に携わり、ストレスが怒りに繋がりやすい環境に身を置いている。怒りを含む陰性感情は診療にも悪影響を及ぼすため、特に研修医や若手医師にとって、そのコントロールは切実なテーマです。
アンガーマネジメントは、1970年代の米国心理学から生まれた「怒りへの対処法」。日本の医師にはまだまだ浸透していないことから、対処法のエッセンスとともに、指針となる先輩医師の経験(エピソード)を集め、『医師のためのアンガーマネジメント』としてWebで発売したところ、大変ご好評をいただきました。
本書は、Web版の著者に新たに15人を加えた内容を書籍化したものです。第一線の医師71人が、極めて率直に自身の経験を披露してくださいました。企画に賛同し、ご寄稿いただいた先生方に心より感謝申し上げます。
本書を通じて現場の多くの先生方が、アンガーマネジメントの重要性とメソッドを理解され、イライラや怒りにうまく対処するスキルを身につけられることを心より願っています。
下記の箇所に誤りがございました。謹んでお詫びし訂正いたします。