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実践 シェアード・ディシジョンメイキング 今、求められる医療コミュニケーション

定価:4,400円
(本体4,000円+税)

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編著: 中山健夫(京都大学大学院医学研究科社会健康医学系専攻健康情報学分野教授)
編著: 藤本修平(静岡社会健康医学大学院大学准教授)
判型: B5変型判
頁数: 296頁
装丁: 2色部分カラー
発行日: 2024年06月10日
ISBN: 978-4-7849-4640-2
版数: 改題改訂第2版
付録: 無料の電子版が付属(巻末のシリアルコードを登録すると、本書の全ページを閲覧できます)

新たに症例を大幅追加し、100頁超増の大改訂!
ワクチンや治療薬に対する不安、手術、遺伝子検査など意思決定・合意形成に苦労しがちな実例をもとに、SDMの入門から実践までを解説

患者と医師が協力して治療方針を意思決定していく「シェアード・ディシジョンメイキング(SDM)」。
「これまでにない医療コミュニケーション本」として刊行された本書初版から6年以上を経て、その考え方は臨床現場で確実に広まってきました。
2版となる今回は、初版刊行後に蓄積した多数の実症例を盛り込んで大幅改訂し、より実践的な内容に仕上げました。
一歩進んだ患者さんとのコミュニケーションのために、日々の臨床に必携の一冊です。

目次

1章 総論
1 SDM入門・総論
2 SDMの具体的な方法
3 SDM研究の概観
4 意思決定支援ツール(ディシジョンエイド)の作成・活用
5 遺伝学的検査に向けたSDMを考える
6 病院組織マネジメントの視点から(多職種連携を含む)
7 医療政策の視点から(保険適用含む)

2章 各論
1 未破裂脳動脈瘤
2 乳がん
3 乳がん(乳房再建)
4 炎症性腸疾患
5 関節リウマチ
6 統合失調症
7 うつ病
8 乾癬
9 慢性腎臓病(慢性腎不全)
10 多発性囊胞腎
11 HTLV-1関連脊髄症(HAM)
12 リハビリテーション
13 アドバンス・ケア・プランニング(人生会議)
14 HPVワクチン
15 がん遺伝子パネル検査における遺伝カウンセリング
16 遺伝学的検査(遺伝性乳がん・卵巣がん症候群に対するBRCA検査実施におけるSDM)
17 遺伝学的検査(NIPT新型出生前診断)
18 希少疾患の患者と主治医のSDM

column① 医師に求められる基本的な資質・能力─改訂版「医学教育モデル・コア・カリキュラム」から
column② 「決めた」のは誰か?
column③ 意思決定に影響を与えるナッジを知る
column④ ヘルスリテラシー・コミュニケーションとSDM─患者のヘルスリテラシーとの関連
column⑤ 患者の語り〈ナラティブ〉のデータベース:ディペックス・ジャパンの取り組み
column⑥ 賢い患者になるために:COMLの活動─患者が自己決定するために不可欠なサポート
column⑦ ソムリエ方式でSDMを実現したインフォームドコンセントをもらおう
column⑧ 重症心疾患の患者・家族とSDM
column⑨ 理学療法・作業療法領域のリハビリテーションにおけるSDM
column⑩ 臨床におけるSDM:地域ケアとリハビリテーション
column⑪ 生成AIと考えるSDM
column⑫ 新薬開発とSDM

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序文

改題改訂第2 版に際してのご挨拶
本書の初版から約7年が経ちました。当時はまだシェアード・ディシジョンメイキングに関心を持つ医療者は限られていた印象でしたが,この間に略称の「SDM」の認知も着実に高まりました。多くの学会の学術総会でテーマとして取り上げられるようになり,また診療ガイドラインで言及されることも増えつつあります。そのような状況の変化と,各領域での先駆的な取り組みを広くご紹介する時期と考え,本書の改訂を行うことに致しました。大変ご多忙の中,ご執筆いただいた各領域の第一線の先生方に心より御礼を申し上げます。
本書がSDMの理解と実践,そしてより良い方向をめざす研究に役立つことを願い,改訂のご挨拶とさせていただきます。
2024年5月
中山健夫

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