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麻酔における気道管理の手技と知識を知る

定価:5,500円
(本体5,000円+税)

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編著: 中山禎人(札幌南三条病院麻酔科 部長/札幌医科大学医学部 臨床教授)
判型: B6判
頁数: 352頁
装丁: 2色刷
発行日: 2022年06月13日
ISBN: 978-4-7849-5936-5
版数: 第1版
付録: 動画を含む電子版付き

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白衣のポケットに入る気道管理書の決定版! ASA-DAMガイドライン2022やCOVID-19症例の気道管理等、最新の内容も網羅。

●『気道管理』は麻酔の基本中の基本で、また、研修医はもちろんベテランにとっても永遠の命題です。

●本書は白衣のポケットに入るサイズの気道管理マニュアルの決定版。臨床現場に常に持ち歩いて活用できます。無料の電子版も付属しています。

●コンパクトながら、気道管理に必要な解剖生理、術前評価、各種ガイドライン、各種気道確保デバイスとその使い方、様々な術中管理の知識と手技などを幅広く網羅しました。

●COVID-19症例の気道管理やASA-DAMガイドライン2022などの最新の情報も解説しています。役立つ動画コンテンツも視聴可能です。

●初期・後期研修医、専門医取得前後の麻酔科医にはもちろん、麻酔科指導医やコメディカルにもお勧めします。


執筆者一覧(掲載順)
紺野大輔/佐藤 仁/原 真理子/栗岩 涼/花崎元彦/外山裕章/青山和義/千葉一雄/関 博志/牛尾倫子/内田寛治/水本一弘/木山秀哉/浅井 隆/衛藤由佳/澤田敦史/讃岐美智義/磯野史朗/金 史信/増井健一/吉川裕介/須藤智幸/鈴木昭広/長尾 瞳/時永泰行/新山幸俊/萩平 哲/山口重樹/車 武丸/森本康裕/藤岡頌子/枝長充隆/長嶺祐介/笹川智貴/中山禎人/吉村達也/出井真史/中川雅史/野村岳志/平田直之/川越いづみ/M Granell/早水憲吾/白石としえ/立花俊祐/木井菜摘/君塚基修/茶木友浩/数馬 聡/片桐法香/杉野繁一/安達厚子/山内正憲/三浦裕子/松野秀太朗

目次

第1章 気道管理に必要な解剖と生理学
1 気道・呼吸器系の解剖
2 気道管理に必要な気道・呼吸生理
3 小児の気道解剖生理

第2章 術前評価と管理
1 麻酔前の気道評価
2 呼吸機能評価
3 画像診断
4 周術期呼吸リハビリテーション
5 周術期の口腔管理

第3章 困難気道管理に必要なガイドライン
1 麻酔導入計画とJSA-AMAガイドライン
2 ASA-DAMガイドライン2022
3 DASガイドライン
4 新しいガイドライン:The Project for Universal Management of Airways(PUMA)

第4章 麻酔における基本的な気道管理
1 気道確保の適応
2 用手的気道確保・マスク換気
3 気道確保補助具(エアウェイ)
4 鎮静法のコツと注意点
5 HFNC(THRIVE)

第5章 声門上デバイス
1 声門上デバイス総論
2 声門上デバイス各論(i-gelTM、LMA SupremeTMなど)

第6章 気管挿管による気道管理─基礎:喉頭鏡を用いた方法
1 麻酔導入法の種類、適応
2 気管挿管の手技、手順、確認方法
3 経鼻挿管の手技、手順、確認方法
4 ビデオ喉頭鏡
5 気管チューブの種類
6 気管挿管の合併症と対策
7 麻酔覚醒・抜管時の注意点

第7章 気管挿管による気道管理─応用
1 気管支鏡を用いた挿管
2 その他の挿管用具を用いた挿管:スタイレット・スコープ,Trachway
3 意識下挿管の手技と知識
4 麻酔科医が行う外科的・侵襲的気道確保
5 超音波機器の気道管理への応用法

第8章 術中管理
1 機械的人工呼吸とその管理方法
2 呼吸のモニタリング
3 筋弛緩
4 一側肺換気
A ダブルルーメンチューブを用いた管理
B 気管支ブロッカーを用いた管理
5 COVID-19等の呼吸器感染症症例の気道管理
6 周術期における呼吸器合併症予防について

第9章 各科麻酔での気道管理
1 ロボット支援手術
A 呼吸器外科・縦隔腫瘍
B 泌尿器・婦人科・消化器外科
2 肥満外科手術,肥満症例
3 覚醒下開頭術
4 気道・食道異物
5 小児の気道管理
6 緊急産科麻酔
7 術中神経モニタリング(NIM/EMGチューブ)、レーザー用気管チューブ
8 膜型人工肺(ECMO)を要する麻酔
9 口腔内の術後出血
10 頚部膿瘍、急性喉頭蓋炎
11 喉頭全摘・喉頭疾患
12 頚椎損傷

第10章 気道管理教育
1 動画を利用した気管挿管トレーニング

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序文

この度、ご縁がありまして日本医事新報社よりお誘いを頂き、『麻酔における気道管理の手技と知識を知る』を刊行する運びとなりましたこと、大変嬉しく思います。お話を頂いた時には、はたして私に編著が務まるか一抹の不安もありましたが、個人的には日本麻酔科学会の呼吸ワーキンググループ員や麻酔科学サマーセミナー世話人を長く拝命しておりますお陰で、知己の著名な先生も多く、また札幌医大・東北大学等の新進気鋭の先生方を含め、これ以上ない豪華な先生方にご執筆を賜りましたこと、大変光栄に存じます。改めましてここに御礼申し上げます。

本書のテーマ「気道管理」は麻酔科医の基本で、また永遠の命題でもあります。我々は既に気道管理の立派な書籍を入手可能な恵まれた環境にありましたが、臨床現場に持ち運びやすいポケット版の書籍は少ない印象がありました。また、日々更新される知識、たとえば覚醒下開頭術の気道管理、麻酔におけるhigh flow nasal cannula、ビデオ喉頭鏡、COVID-19症例やロボット支援手術の気道管理などは、類書でいまだ言及が不十分な印象のものもあります。本書ではこれらに加えて『ASA-DAMガイドライン2022年版』等のアップデートを盛り込み、また一部に理解に役立つ動画コンテンツも視聴可能とした最新の書籍となったと自負しております。

なお、一部の方々には私が専門としております一側肺換気の詳細も本書でご期待を頂いたかも知れませんが、私も分担執筆している本書のシリーズ作で既刊の『胸部手術の麻酔 一側肺換気の手技と知識を知る』との重複を避けましたため、こちらを合わせてご参照頂ければ幸いです。

末筆ですが、本書の企画・制作にご理解とご助言を頂いた札幌医科大学麻酔科学講座の山蔭道明教授と、お誘いを頂いた日本医事新報社の吉本軌道氏に改めて御礼申し上げます。本書が初期・後期研修医および専門医取得前後の若手麻酔科医の先生方の理解の一助になれば、編著者として望外の喜びであります。

中山禎人
2022年 万緑の札幌にて

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