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高血圧─アンジオテンシンⅡ受容体拮抗薬(ARB)[頻用薬 処方の作法(3)]

No.4912 (2018年06月16日発行) P.52

藤村昭夫 (自治医科大学名誉教授・蓮田病院学術顧問)

登録日: 2018-06-14

最終更新日: 2018-06-12

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臨床薬理学的特徴

■現在,7種類のアンジオテンシンⅡ受容体拮抗薬(angiotensin Ⅱ receptor blocker:ARB)が降圧薬として用いられている(表)。

 

■ARBは肝代謝されるが,一部の薬物ではCYP2C9が代謝に関与している。
■排泄経路として肝代謝のほかに,腎排泄(ロサルタン,カンデサルタン,バルサルタン)あるいは胆汁中排泄(バルサルタン,テルミサルタン,イルベサルタン)されるARBもある。

降圧療法における位置づけおよび積極的 使用が勧められる病態

■「高血圧治療ガイドライン2014」においてARBは,ACE阻害薬,Ca拮抗薬および利尿薬とともに第一選択薬とされている。
■ARBは,左室肥大を認める患者や,心不全,心筋梗塞後,慢性腎臓病,脳血管障害(慢性期),糖尿病,メタボリック症候群を合併した患者には積極的使用が勧められている。

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