日本消化管学会はこのほど、『大腸憩室症(憩室出血・憩室炎)ガイドライン』(GL)を公表した。大腸憩室症の診療指針としては国内初で、憩室出血・憩室炎の診断・治療について、クリニカルクエスチョンとフローチャート(図1、2)で解説している。
憩室出血については、急性発症で無痛性の血便を主訴とした患者を診た場合、病歴や薬歴(特に憩室出血のリスクを高めるNSAIDsや低用量アスピリンなど)の聴取などを行い、必要であれば輸液・輸血を実施。上部消化管出血を除外した上で、大腸内視鏡で出血源を同定、内視鏡的止血術を行うとした。