日本高血圧学会減塩委員会は7月31日、高血圧患者の熱中症予防について水分と塩分の摂取に関する所見を公表した。
それによると、①水分は夏には多く摂ることが望まれる、②食塩(ナトリウム)は高血圧の人は夏でも制限することが望まれる、③発汗が多い場合には、水分とともに少量の塩分を補給することが望まれる、④高齢者の熱中症予防は、まずは暑さ対策と水分補給―の4項目を推奨した。
このうち、食塩に関して「日本人の食塩摂取量は平均1日10g程度と多く、必要量をはるかに超えている」と指摘し、「高血圧の人は、原則として夏でも適切な減塩が必要で、1日6g未満が望まれる」とした。
一方、高温環境下での作業や運動などでとくに発汗が多い場合には、水分だけを補給すると血液のナトリウムやカリウムが低くなることがあるため、「水分とともにスポーツ飲料や経口補水液などで塩分・ミネラルを補給すること」を勧めた。
詳細は日本高血圧学会ホームページに記載されている。
http://www.jpnsh.jp/general_salt_01.html